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新たに複合機を導入する場合、どのくらいの費用がかかるかが気になるかもしれません。
複合機は、導入した後にも一定の費用がかかります。
ベストな製品を選ぶには、購入の前にじっくりと比較検討しておく必要があります。
ここでは、複合機を導入した場合にどのような費用がかかるかや、費用の相場について詳しく解説します。
おすすめの複合機も紹介するので、導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
複合機に関する費用について
一言に複合機にかかる費用と言っても、具体的な内訳はさまざまです。
ここでは、複合機の導入にかかる費用を解説していきます。
複合機導入でどのような費用がかかるのか
複合機を導入した場合にまず必要になるのが、複合機そのものの本体代金です。
複合機もほかのOA機器と同様に、スペックによって価格が変わります。
複合機のスペックを決める要素の1つが、印刷の速度です。
1分間に何枚の印刷が可能かで、複合機のスペックは変わってきます。
特殊な機能がついていたり、高画質な印刷ができたりする製品は、本体代金が高くなることもあります。
本体代金のほかに発生するのが、トナーなどのインク代や修理する際の部品の費用、修理を依頼した場合の人件費などです。
企業のオフィスに複合機を導入する場合、こういったインク代や修理の部品代、修理の人件費などは、印刷した枚数に応じて費用が加算されるカウンター料金で計算されることが多いです。
コピー機や複合機には、印刷した枚数を自動的にカウントする機能が搭載されています。
このような機能を持つ機械が数えた枚数をもとに、課金が行われるのが一般的なスタイルです。
複合機導入にかかる費用相場
複合機本体の費用の相場は、だいたい30万円から120万円前後です。
本体の価格は、印刷速度やどのような機能がついているかで変わってくるため、製品によってさまざまと言えます。
ただ、複合機は印刷速度が速くなるほど価格が高くなるのが一般的です。
例えば、1分間に15枚程度の印刷ができる複合機は30万円前後が相場です。
一方、1分間に50枚程度の印刷ができる複合機は、相場の金額が約120万円前後に上がります。
ただ、印刷枚数に応じて発生するカウンター料金は、複合機の性能や価格に関係なくだいたい同じくらいです。
白黒印刷は1枚が1円程度、カラー印刷の場合は1枚が10円程度です。
カウンター料金の相場は、印刷する枚数が多い場合には若干安くなるケースもあります。
実際、月間の印刷枚数が3000枚以上のときには、相場よりも安い料金で済むケースも少なくありません。
また、地域によってもカウンター料金の相場は少し変わってくる傾向があるようです。
東京や大阪などの都市部に近い企業の場合は、業者から提示される金額が相場よりも安くなるケースがでてきます。
印刷コストの削減方法
複合機の費用をできるだけ抑えるためには、印刷コストを削減するのが1つのアプローチになってきます。
印刷コストが減れば、カウンター料金をより安く抑えることも可能になるかもしれません。
以下では、印刷コストを減らす方法を3つ紹介します。
節約機能を活用する
複合機やプリンターには、インクを節約できる機能が搭載されていることが多いです。
印刷コストの削減に役立ってくれるのが、このような機能です。
機能を上手に活用すれば、通常のモードで印刷するときよりもインクの消費量が減らせます。
通常のモードと同じ枚数だけ印刷をしても、節約機能を使ったときはコストが減る可能性があるでしょう。
ただ、節約の機能を使うときには、気をつけておきたいこともあります。例えば、印刷物の仕上がりです。
節約モードなどを選択して印刷をした場合、通常よりも印字の色が薄くなるケースもあります。
見た目を重視する印刷物の場合は、仕上がりの品質が低下する可能性があるため、少し注意が必要です。
インクが節約できる機能は、印刷物の重要度に応じて使い分ける必要があります。
ミスプリントをなくす
印刷する際のミスをなくすことも、印刷コストを減らす方法です。
操作ミスによるミスプリントは、不要な印刷物を増やすことにつながります。
ミスプリントをできる限り減らす工夫をすれば、無駄に印刷物を増やすことなくコストが抑えられるでしょう。
ミスプリントをできるだけ減らすように社内全体で意識をすれば、不要な印刷物も減るかもしれません。
ただ、人為的なミスを完全に防ぐことは現実的に困難です。
確実に印刷のミスを減らしたい場合は、ミスプリントを防ぐ機能がある複合機を導入するのも良い方法になってきます。
例えば、取り込んだ印刷物の情報を操作パネルで確認できる機能があると、ミスがないかどうかを確認してから印刷が実行できます。
パネルで見たときにもしも間違いがあれば、印刷をせずに操作を中止できるため、ミスプリントを防ぐことが可能です。
また、パネルから印刷したい情報だけをピックアップしてプリントできる機能も、コスト削減につながる可能性があります。
印刷品質を落とす
印刷コストの削減には、印刷物の品質を落とす方法も役立ちます。
複合機やプリンターには、印刷の設定ができる機能がついています。
どのような設定ができるかは機種によって異なりますが、多くの製品には「画質」を選べる機能がついています。
このような「画質」の機能では、希望する仕上がり具合に合わせて「標準」や「きれい」といったカテゴリーが設定できるようになっています。
一般的には、「きれい」などの高画質よりも「標準」などの低画質を選んだほうがインクの消費量は少なく済みます。
画像などを低画質でプリントすると多少粗い仕上がりになることがありますが、使用するうえで問題がないときにはこういった選択をするのも1つの方法です。
また、カラー印刷にするか白黒のモノクロ印刷にするかでも、インクの消費量が違ってきます。
インクが節約できるのは、モノクロ印刷のほうです。
書類の重要度に応じて、その都度複合機の設定を変えることが、印刷コストを節約することにつながるでしょう。
おすすめ複合機
ここでは、とくにおすすめできるキヤノンとゼロックスの複合機を取り上げて解説していきます。
特徴をチェックして、自社に合っているかどうかを判断してみてください。
imageRUNNER ADVANCE C3520F II
キヤノンのimageRUNNER ADVANCE C3520F IIは、印刷物を自動的に仕分けしてくれる機能がついた複合機です。
こちらの製品には「内蔵シフトソーター・A1」が搭載されており、印刷物を仕分けした状態で出力させることが可能です。
利便性に優れているimageRUNNER ADVANCE C3520F IIは、低コストで利用ができる複合機として人気を得ています。
操作パネルの画面サイズが大きいことも、この複合機の特徴です。
従来の複合機に使用されていた7インチの液晶パネルよりも大きい、10.1インチのタッチパネルが採用され、見やすく操作がしやすくなっています。
A4やB5の印刷物は、毎分20枚ほど印刷ができます。
こちらの製品は、月に500枚から5000枚ほど印刷をする事業所にもおすすめのモデルです。
カラー、モノクロのいずれにも対応しており、資料作成などにも広く役立ってくれます。
DocuCentre-VI C2271
ゼロックスのDocuCentre-VI C2271は、未使用状態のときに自動的に節電モードになるスリープモードを搭載しています。
この製品の場合、センサーが人の気配を感知すると自動的にスリープモードから通常のモードに戻ります。
機器を使用する必要がでたときにすぐに使えるため、利便性が高いのが特徴です。
メーカーが新開発した「Super EA-Ecoトナー」を採用したDocuCentre-VI C2271は、1200×2400dpiの高品質な印刷ができるのも魅力になっています。
文字の輪郭や微妙なカラートーンも再現できるため、画像などの印刷物の品質にこだわる場合にもおすすめです。
使用中の音が静かなことやセキュリティ認証の機能があることなども、チェックしておきたいメリットです。
A4やB5の印刷物が毎分19枚ほどプリントできるこの製品は、月間500枚から5000枚ほど印刷する事業所に最適です。
複合機の導入で悩んだら問い合わせてみよう
複合機の導入にいくらぐらいの費用がかかるかは、その機種の機能や印刷できる枚数などで変わります。
導入する際には、どのような機能が必要かや、1カ月に印刷する必要がある枚数を確認しておくことが重要なポイントになってきます。
機種の選び方で迷ったときは、複合機のリース販売で実績がある「コピー機ドットコム」に問い合わせてみるとよいかもしれません。
プロのアドバイスを受けて、どの複合機を選ぶかを検討してみましょう。