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業務用のコピー機は会社のオフィスには必須ともいえるものとなっています。
しかし、コピー機を使っていると、たまにトラブルが発生することがあり、中でも多いのが綺麗に印刷されなかったり、まったく印刷されないといったトラブルです。
このトラブルはコピー機の目詰まりによって引き起こされるのですが、目詰まりをすると業務に支障をきたします。
ここではコピー機の目詰まりについて、症状や対処法を解説していきます。
コピー機の目詰まりの原因と症状
そおそも、コピー機のインクがどうして目詰まりを起こしてしまうのかというと、プリンターヘッドのインクが固まってしまう事によってインクの目詰まりが発生してしまうという仕組みになっています。
プリンターヘッドとはインクを噴射して絵や文字を出力する部分で、この部分が正常に作動しなければ印刷面に綺麗に印刷することができません。
そしてインクジェットプリンターのインクは液体です。
そのため、頻繁にコピー機を使っている状態だとインクの目詰まりというのはそれほどたくさん発生するものではありませんが、例えば使用する頻度が月に一回だけというように、間をあけて使用することが多いコピー機は、初めに使ってから次に使うまでの間にプリンターヘッド部分に溜まっているインクの水分が蒸発して固まってしまい、その結果目詰まりを発生させるのです。
コピー機が目詰まりを起こしてしまう事によって、目詰まりを起こしてしまった部分の色が全く出てこなかったり、印刷面に白いスジが入ってしまうといった症状を引き起こします。
ノズルチェック印刷で目詰まりした色を確かめられる
現在販売されているコピー機にはほとんど「ノズルチェック機能」が搭載されています。
このノズルチェック機能を利用することによって使用時に目詰まりが発生したときは、どの部分のインクが目詰まりを起こしているのかを素早く知る事が可能です。
ノズルチェック印刷機能では具体的にどのようにインクが詰まっている部分の判別ができるのかというと、ノズルチェック印刷機能を使うと、コピー機にセットされているインクを淡色で印刷することが可能だからです。
色ごとに印刷し、綺麗に印刷できていない色がすぐに分かるようになっています。
コピー機が目詰まりしてしまったときの対処法
では、実際にコピー機が目詰まりしていることが分かった場合、どのように対処をすれば目詰まりを解消させることができるのでしょうか。
また、目詰まりを防ぐために自分でできることについても確認しておきましょう。
本体のヘッドクリーニング機能を実行する
インクの目詰まりが発生してしまったときに真っ先に実行してほしいのが「本体のヘッドクリーニング」です。
ほとんどのプリンターにはヘッドクリーニング機能が搭載されているので、インクの目詰まりが発生した場合は手順に従ってヘッドクリーニングを実行してみると良いでしょう。
ヘッドクリーニングをすることによってコピー機のプリンターのプリンターヘッド部分などを掃除してくれるため、インクの目詰まりも同時に解消してくれます。ちょっとしたプリンターヘッド部分の詰まりであれば解消される場合がほとんどです。
本体のヘッドクリーニングの手順についてはコピー機のメーカーによって異なるので、あらかじめ説明書で確認しておいたほうが良いですが、ヘッドクリーニングを実行すると、その都度指示が出ることも多いので、指示通りに進めていけば問題なくヘッドクリーニングを実行できるでしょう。
ヘッドクリーニングが終わったら、もう一度ノズルチェックを実行して淡色ごとに印刷し、インクの目詰まりが治っているかどうか確認してみてください。
注意点として、ヘッドクリーニングは本体にかなり負担をかける動作になるため、あまり何度もやりすぎると却ってインクの出が悪くなってしまったりインクを浪費する恐れがあります。
ヘッドクリーニングで直る程度の目詰まりであれば、通常2回から3回繰り返せば目詰まりが解消されるケースがほとんどです。
もし2回から3回繰り返してもインクの目詰まりが解消されない場合は、ヘッドクリーニングではその目詰まりは解消されません。別の対処法を試してみたほうが良いでしょう。
洗浄インクを用いる
店頭などではあまり売られていませんが、ネットの通販などではプリンターヘッド部分を洗浄するための洗浄インクが販売されています。
洗浄インクにはインクカードリッジに通常のインクではなく、洗浄用の液体が入っていて、この洗浄液でプリンターヘッド部分を洗浄することによってインクの目詰まりを解消するという仕組みになっています。
通常のプリントアウトと同じように扱えるため、自分で洗浄液を使って洗浄するよりも手軽ですし、コピー機が故障する恐れもありません。
ヘッドの交換・コピー機本体を買い替える
インクジェットのプリンターヘッドも消耗品なので、寿命というものがあります。
プリンターヘッドの寿命はだいたい5年くらいといわれていて、どれだけ丁寧に扱っていても5年を経過すると特にインクが詰まっていなくても綺麗に印刷されなかったり、所々が途切れるといった症状が出てくるようになります。
長年同じコピー機を使っていて、ヘッドクリーニングを実行しても全くインクが出てこない場合は寿命に達している可能性が高いで、可能であればプリンターヘッド部分の交換を検討したほうが良いでしょう。
もし10年以上同じコピー機を使用している場合は、プリンターヘッド部分のみの交換をするよりも、思い切ってコピー機本体ごと新しいものに替えてしまったほうが性能も大きくアップしていることが多いので、作業効率などの向上に繋がります。
コピー機の目詰まりを防ぐためにできること
ここまでは目詰まりを起こした場合の解消法について解説しましたが、ここからは目詰まりを防ぐために自分たちでできることを確認しておきましょう。
プリントヘッドの移動後に電源を切る
プリンターは電源をオフにすると目詰まりを起こさないようにプリンターヘッド部分をキャッピングする動作が行われます。
ところがコンセントを抜いてしまうと、このキャッピング動作が行われず、目詰まりを起こしやすくなります。
電源ボタンを押してキャッシング動作が行われている途中でコンセントを抜いても同じようにキャッピングが最後まで行われないので、コンセントはキャッピング動作が全て終了してから抜くようにしましょう。
ホコリが入らないように気を付ける
プリンターヘッド部分にホコリが入る事でもインクの乾燥を引き起こす原因となり、目詰まりが発生します。
インクの詰まりだけではなく、ホコリはコピー機本体にとってもあまり良いものではなく、故障を引き起こす原因となるので使用後は排紙トレイや給紙トレイにカバーをして、ホコリの侵入を防ぐようにしましょう。
そして極力ホコリの多いところでの使用は控えたほうが良いでしょう。
定期的に電源を入れて起動する
インクジェットプリンターを起動させると何か動作をしているような音が聞こえます。
実はこれはあらかじめ起動前にヘッドクリーニングをしているため、このような音が聞こえているのです。
実際にプリンターを使わない場合でも定期的に電源を入れることによってヘッドクリーニングが実行され、インクの目詰まりを防ぐことができます。
レーザープリンターに買い替える
目詰まりで困っている場合はレーザープリンターに買い替えるのも一つの方法です。
インクの目詰まりというのはインクジェット方式のプリンターで頻繁に起こるトラブルで、レーザープリンターの場合はトナー部分が個体の粉であるため、時間経過で乾燥するといった症状が発生しません。
そのためインクの目詰まりの頻度はインクジェット方式のプリンターよりも大幅に少なくなるでしょう。
コピー機の目詰まりが直らないときは?
ここまでコピー機の目詰まりについての原因や症状、対処法について解説しました。
もし頻繁にインクの目詰まりで困っているのであれば、レーザープリンターの導入を検討してみてはどうでしょうか。
また、新しくコピー機を導入することを検討しているのであれば、低価格でコピー機を購入することができるだけではなく、「アフターサービス」も充実しているコピー機ドットコムの利用がおすすめです。